全国各地で農協・自治体と懇談 秋のグリーンウエーブ行動 農民連と食健連(2025年11月17日 第1675号)
全国各地の農民連、食健連が、自治体、農協、農業団体などと懇談、要請を行っています。秋のグリーンウエーブ行動の一環で、聞き取った中身を国や都道府県にも届けることにしています。
山形県食健連
農協・自治体に要請、懇談し、賛同広める
東根市農協で東根市農協の松浦洋二組合長(中央)から賛同書を受け取る山形県農協労の野尻丈道中央執行委員長(左)。右は加藤靖専務
山形県内での「2025年秋からのグリーンウエーブ行動」は、訪問・要請の取り組みを10月からスタートしました。
「『食料・農業・地域を守る運動』に全国津々浦々から広げる共同の輪」を主題に掲げ、これまでの要請先(県内全15農協、自治体は山形市と置賜地方の7市町など一部)を広げることを重点に加え、中旬の山形県食健連「加入組織代表者・全体会議」での確認を踏まえて、要請して懇談、賛同を広める行動を進めています。
21日は農協労組を主体に、東根市、天童市、広域合併のさがえ西村山の各農協と、それぞれの職員組織を訪問。組合長と専務(東根市)、本所課長(さがえ西村山)など常勤役員や役職者と懇談し、職員組織からは委員長の応対を受け、運動と取り組みへの賛意から励ましと、すべてから賛同書を寄せていただきました。
生産現場の苦労 多彩な取り組み
「米集荷業者は生産量が少ない地域にも入っている」「サクランボの単価は上昇するも数量は前年より少なく、ふるさと納税返礼品で対応に苦慮した」「果樹農家の後継者確保にも課題はある」(東根市)
「米とサクランボ、ナシ、リンゴの栽培に、天候は難しい。雨が欲しいときは晴天続き、晴れが欲しいときは雨続きで、恨めしさも。収穫や体験観光にも影響が大きい。サクランボの後継者もたいへんだ」「『食育』で茶わんを贈る取り組みを続けている」「岩手県大船渡市農協と姉妹農協で秋のいも煮作りなどの交流を続けている」(さがえ西村山)
職員組合から働き方の現状や職場環境、待遇などの課題も聞き取り、生産現場の実態、農政の現状、それからの共通する課題、何よりも持続できる農業生産とくらし、地域で生きることにつなげる運動の大事さを、もっと広める必要と責任に改めて気づかされ、思いを新たにしました。
軽トラを連ねてデモと宣伝実施
11月にかけて、地域食健連や産直センターなどからの協力と共同で、行動を積み上げます。5日には山形市内2農協、中旬には庄内地方5農協、18日には最上地方4農協、20日には置賜地方7町村1農協に、要請し懇談を行うほか、19日には山形市内で「山形地区行動」を実施します。
軽トラ宣伝行動出発式とともに昼休み集会(例年会場地の農協組合長ほか出席)、軽トラ10数台を連ねて市内宣伝、署名を呼びかけ集約するなど、幅広く多様な取り組みを予定しています。
12月の中央集結行動(東京)では、全国の運動の到達にいくらかでも力になりその前進を共有し、今後へ尽きない決意を強めあう機会にしたいと考えています。
(山形県食健連事務局長 齋藤裕)
兵庫食健連
丹波黒枝豆収穫を体験 交流では農産物即売会も
無農薬だから野草・虫とたたかいながら
雑草、虫とたたかいながら枝豆の収穫体験
10月18日、「丹波黒枝豆収穫体験」と称して、兵庫県丹波市に現地の農民連のお世話で、無農薬の丹波黒枝豆の収穫を体験してきました。
予算の都合で、現地集合・現地解散となりましたが、参加者19人と現地農民連の方とそのご家族
の8人で行いました。3度目の行動になります。
今年の黒豆は、身の入りが遅く、急きょ別の畑から枝ごと調達していただき、枝から枝豆をもぎ取るだけの収穫体験でしたが、無農薬とあって雑草と虫とたたかいながら一人1キロずつ持ち帰りました。
昼食は、黒枝豆と丹波栗のご飯、おみそ汁をいただきました。
昼食後は、全員で交流しながら農産物の即売会となり、新鮮な作物との交流となりました。
今後も兵庫食健連のグリーンウエーブ運動として、食と農、くらしを守る生産者との交流や学習会などを企画していきます。
(兵庫食健連事務局長 中村伸治)
愛媛県農民連
県内11農協と懇談し要求聞き県に届ける
西宇和農協では役員と懇談しました
愛媛県農民連は10月下旬、県内11農協と懇談しました。
各農協では、県議会議員の菅もりみさん、松山市議の門田ひろこさん、愛媛たいき農協職員労組委員長が同行、同席してくれました。
越智今治農協では常務らと懇談、朝倉農民組合から参加があり、農家の声を伝えました。
愛媛たいき農協では、組合長ら役員と懇談。内子町農民組合、愛媛たいき農協職員労働組合委員長も一緒に要請しました。
西宇和農協では、営農担当常務さんら役員と懇談。八西農民組合から参加し、みかん・かんきつ農家の課題や展望について意見交換しました。
懇談の内容を踏まえ、県連では森井俊弘会長を先頭に、11月19日に県知事あてに要請書を提出し、県農政課と意見交換する予定です。
要請内容は、食料安全保障、食の安全・安心確立のため、持続可能な農業支援、農林水産予算の安定的な確保--などです。
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11月10日~21日には、愛媛食健連(村田武会長)がグリーンウエーブ行動で県内の全市町、農協を訪問します。

