農のこころ 冬耕のひと駒となる野の静寂 丸山美沙夫(2025年12月01日 第1677号)
俳誌『しなの』から。稲作の収穫を終えて、やがて一面は冬田の景に変わっていく。雪の多い地方では一足早く年内から田圃の耕しが始まる。つまり冬耕の始まりである。その景を捉えて詠んで見た。耕運機が静まる野にエンジン音を響かせている情景は、まるで野に将棋の駒を指すような意気込みを感じたのである。
俳誌『しなの』から。稲作の収穫を終えて、やがて一面は冬田の景に変わっていく。雪の多い地方では一足早く年内から田圃の耕しが始まる。つまり冬耕の始まりである。その景を捉えて詠んで見た。耕運機が静まる野にエンジン音を響かせている情景は、まるで野に将棋の駒を指すような意気込みを感じたのである。