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令和の百姓一揆 in 愛知 東三河の陣(2025年12月01日 第1677号)

トラクター・軽トラパレード
学習会「令和の百姓一揆はなぜ起きたのか!?」開催

トラクター4台、軽トラ8台が
駅周辺をパレード

60人がパレードしました

 11月16日、愛知県の豊橋駅周辺で「令和の百姓一揆in愛知東三河の陣」が開催されました。愛知農民連は呼びかけ団体となって実行委員会に参加し、6月から準備を進めてきました。
 豊橋市中心部にある松葉公園での集会では、農家や消費者約60人が参加。伊藤政志実行委員長(愛知農民連会長)は「令和の米騒動は農政の失敗が根本にある。政治に問題があれば一揆をするのが私たちの役割。大いにアピールしよう」と訴えました。
 新日本婦人の会豊橋支部の山本千絵事務局長は、「食べ盛りの子どもがいて米の値上がりは頭が痛い。輸入米ではなく、安心・安全な国産のお米を手ごろな価格で食べたい」と述べました。集会には、浜松実行委員会の藤松泰道実行委員長も参加し、連帯のあいさつをいただきました。
 集会後、トラクター4台、軽トラ8台とともに参加者が豊橋駅周辺をパレード。「日本の食と農を守ろう」「未来の子どもたちに安心・安全な国産の農産物を届けよう」と市民にアピールしました。

家族農業守ろう印鑰さんが講演

 午後2時からは、OKシードプロジェクト事務局長の印鑰(いんやく)智哉さんを講師に「令和の百姓一揆はなぜ起きたのか!?」というテーマで学習会を開催し、約60人が参加。各分野の生産者からも報告してもらい意見交換を行いました。
 印鑰さんは、政府が進める大規模化、スマート農業、輸出拡大の3本柱では弊害がさらに広がるばかりであり、今はやりの乾田直播(ちょくは)の問題点も指摘。持続可能な家族農業を守るためにも小規模農業にも対等な戸別所得補償が必要だと訴えました。
 参加者からは公共調達での有機米導入の取り組みの事例も発言され、地域からの運動の重要性も共有する機会となりました。また、愛知では3月には「名古屋の陣」も計画しており、さらにこの運動の輪を広げていくことが確認されました。
 (愛知農民連事務局長 本多正一)