豊かで安全な農と食を未来へつなごう 山形で「百姓一揆」(2025年12月08日 第1678号)
シンポとデモ行進 消費者も一緒に
デモ行進に出発する庄内農民連のみなさん
トラクターに続いて行進
山形県内で米などの生産者らが11月24日、農業を取り巻く厳しい現実を知ってもらおうと、山形市で「令和の百姓一揆」を行いました。山形県農民連も実行委員会のメンバーとして参加。県外からも含め、デモ行進には約200人、シンポジウムには約270人が参加しました。
全国の百姓一揆実行委員会の代表で、発起人として準備を進めてきた長井市の農家、菅野芳秀さんがあいさつ。高齢化と後継者不足で年々農家の数が減っている現状を述べ、「今のままでは5年後10年後、農民がいなくなり、農村もなくなってしまう。今こそ消費者と農民の関係を結び直し、未来の子どもたちにたすきをつないでいこう」と呼びかけました。
デモは、5台のトラクターを先頭に市内の公園を出発。「もっとお米を食べよう」「農家を守るために所得補償を」などと声を上げながら、市街地を約2キロにわたり行進し、軽トラック15台も続きました。沿道からも声援がありました。庄内産直センターと米産直でつながる保育園のみなさんも参加し、「農業を守ろう」の声を一緒にあげました。
午後からのシンポジウムでは、生産者と消費者の代表が、農業をめぐる課題について意見交換。生産者からは「小規模でも自分の食べる米は自分で作りたいという人が出始めている。そういう個人が新規参入しやすい環境を整えることが里山保全にもつながる」などの意見が出され、消費者からは「国産米の価格が高いままだと輸入米が多く入ってくることになりかねない。安全面でも、顔が見える生産者とつながっていきたい」などの声が出されました。
最後に、所得補償制度や食料自給率を上げるための政策を国に求める共同宣言を採択しました。

