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日本のお米を安心して食べたい 第63回群馬県母親大会in利根沼田(2026年01月12日 第1682号)

食の分科会 農家の実情など活発な発言

分科会では活発な議論が行われました

 「いのちとくらしを守り子どもたちに平和な未来を!」をスローガンに、第63回群馬県母親大会が11月16日、沼田市で開催されました。
 分科会「日本のお米を安心して食べたい―食料自給率38%の現実―」では、群馬農民連の目黒奈美子事務局長が助言者を務めました。目黒さんは、「昨年夏以降の米不足の根本原因は『需要に応じた生産』として、農家に過大な減産を押しつけてきた農政の失敗にある。政府は25年8月に生産量が不足していたことを認めたが、中身は大規模化やスマート農業でコストを下げ、輸出を促進するというもので、中小農家を応援する姿勢も米不足と物価高騰に苦しむ国民を支える姿勢もない」と報告しました。

農家に所得補償 お米を低価格に

 参加者からは「低所得者ほど米を食べている。農家に対して所得補償して米を低価格にしてほしい」「父母が米の専業農家で、自分はその後を継ぎ、兼業で米を作っていたが、今年田植え機が壊れた。国の農業政策は大規模農家が対象。兼業農家にも補助してほしい」などの声があがりました。

飼料用米の減少 養豚農家に打撃

 また、「養豚農家で飼料用米を豚に与えているが、主食用米が足りないので飼料用米が減少しており、ブランド豚がなくなりそうだ」「農家は高齢化している。農家が農業をやめる2030年問題があり、大規模だけで生き残れるか。高温に強い品種の米を作らなければならない」「住井すゑさんの話に『自給できない国は亡びる』とある。昔は農繁期には学校が休みになり、子どもが農業を手伝った」など、活発な意見が出されました。

全体会では― お米の寸劇や記念講演

 午後の全体会の発言のひろばでは、桐生市の生活保護の実態や、PFAS(ピーファス)汚染から市民を守る活動が紹介され、利根沼田農民連女性部の寸劇「生産者と消費者が協力してお米を守ろう」が披露されました。劇の最後には12月13日に開催した「守ろう!食料・農業12・13群馬アクション」の宣伝も行われました。
 記念講演は日本原水爆被害者団体協議会事務局次長の児玉三智子さんが、80年前の広島で自ら被爆した体験を講演し、「核兵器をつくるのも、使うのも、そして核兵器をなくすことができるのも、私たちです。戦争も核兵器もない世界の実現を求めて共に力をつくしましょう」と結びました。
(群馬農民連副会長 上原正)