アイコン 新聞「農民」

旬の味(2026年01月19日 第1683号)

 「先生、ぼく年末年始は毎日カップラーメンだった」。新年の最初の登校日に5年生の子がつぶやいた。いつの頃からか、新年の学校給食で初めておせち料理を食べる子が増えてきた▼伝統的な年中行事の行事食も、「うちで作ってないから、学校で出してくれるからありがたいです!」と、隠すことなく語る保護者の声もよく聞く。年中行事について子どもたちと一緒に考えていると、「病気をせず健やかに育ってほしい」「まっすぐ生きてほしい」「長生きをしてほしい」などの「願い」に触れる貴重な機会であることに気付く▼女性の社会進出が進み、いよいよ食事にかける時間がないほどおとなたちが忙しさに飲み込まれる現代。年中行事は、走り続けているおとなの足をひととき止めて、あらためて家族に目を向ける時間なのではないか▼そうやって願いを目に見える形にすることで、子どもは「大切にされている」ことに満たされるのではないか。そんな機会が毎月ある。忙しいからこそ、この貴重な時間を大切にしたい。(松)