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農家のための税金コーナー 申告していなかった小規模農家に声をかけよう(2026年02月09日 第1686号)

申告していなかった小規模農家に声をかけよう 

 奈良県では、米の栽培面積は大きくて1ヘクタールまでで、50アール程度の家が多く、親戚や近所の人に販売し、残った分を農協などに出荷するといった農家が多数います。経営努力をどれだけがんばっても赤字の米作りで、困っていたときに農民連への加入をきっかけに農民連の記帳簿を使い、確定申告に取り組んでいます。
 農業の赤字をきちんと確定申告することで、ほとんどのケースで結果的に節税につながっています。
 長期にわたり、作っても大赤字の米作りで、役場などでの確定申告の相談に行っても「所得はゼロでいいですよ」といわれた人。そもそも農業の申告をしてこなかった人もまわりにもいるのではないでしょうか。
 しかし、昨年からの米騒動で、お米の販売価格が上がり、それなりにまとまった売り上げが入金され、今年は申告をどうしようとひとりで悩んでいるかもしれません。一方で、親戚や知り合いに販売する分については、これまでの付き合いもあり、価格を据え置いたという声や、物価高で農業経営も生活も大変だとよく耳にします。例年にもまして、売り上げはもちろんのこと家事按(あん)分する経費も正確に出すことが求められます。
 奈良県農民連では同時に、ものづくり勉強会にも取り組んでいます。1月には無農薬米の栽培勉強会、2月には高温に対応したものづくり勉強会、年間通じて月1回のペースで組合員の畑を見学する「はたけまわり勉強会」などに取り組んでいます。毎回好評で、みんな積極的に参加しています。ものづくり勉強会に参加したことがきっかけで農民連へ加入する事例もたくさんあります。
 国民の胃袋を満たすものづくりをあきらめないためにも、まわりの知り合いや親戚などに農民連の記帳簿や宣伝チラシを片手に農民連での確定申告や、ものづくりへの参加をよびかけています。

(奈良県農民連 水井康介)