農村の再生は新規就農者がカギだ 農民連青年部第34回総会(2026年02月16日 第1687号)
農民連の存在意義はっきりと
今こそ青年部の拡大を
印旛センターの取り組みを学ぶ
小出さんの田んぼを見学しました
「自給率向上と地域の維持のためには、新規就農者の迎え入れが必要」「地域農業を支えるにはやっぱり農民連が必要。新しい仲間を増やさなければ」
農民連青年部が1月31、2月1の両日に開催した第34回総会で、青年農家からの決意の声が続きました。
千葉県佐倉市で行われた現地学習会では、千葉県農民連・印旛農民センターのみなさんが報告。減農薬と無農薬栽培で米作りをしている菊間秋彦さんが「耕作する田んぼが増えて施設野菜ができていない。今年からは再開したいと思っているが、この1週間で1・5ヘクタール増えてしまった」と述べ、地域で奮闘している農家に、農地が集中している現状が話されました。その中で菊間さんは新規就農者への支援を進めています。
学校給食のため消費者と米作り
感想交流で思いを語り合いました
菊間さんとつながり、農民連に加わった小出一彦さん・まゆみさん夫妻、田端大輝さん・希さん夫妻は消費者との共同を佐倉市で進めています。
小出さん夫妻の「小出農園」は消費者参加型農園として農業体験のできる「こめまめプロジェクト」を5コース展開しています。その中には学校給食用有機米を消費者が一緒に作るコースもあり、菊間さんが機械作業を担当。消費者が小出さんと田んぼの管理作業を行います。「8年前に就農したとき、私の地域には7軒の農家がありました。今は小出農園のみです。その中で学校給食のために有機米の生産を増やそうと始めました」
田端さん夫妻の「ビオ農縁」もお米、野菜の直接販売と学校給食用米の供給のかたわら、参加者一体型の体験型農業を提供。田植え、稲刈りなど年間10回以上イベントを開催しています。移動式子ども食堂も運営し、食農講師として講演活動などもしています。
「小出さんや菊間さん、小倉(毅副会長)さんといった農民連とのつながりが農業を続けていくうえで大きかった」と、農家を支える農民連の力も改めて語られました。
報告を受けて行われた感想交流では、「規模拡大要件などで支援が受けられない農家がたくさんいる。それを支えるのは農民連の役割だ。仲間を増やしていきたい」「どうやったら新しい人が増えるのか。消費者は農家のことをよくわかっていない。伝えていくのに食育は重要な場となると感じた」など、佐倉市の実践から農村と組織の未来を考える発言が相次ぎました。
若い人が地域に来てくれるよう
佐倉城跡に隣接した小出さんのほ場
翌日に農民連本部で行われた総会でも、新規就農した参加者から、「あと5~10年で耕作者がいなくなる土地がたくさんある」「直播(は)などの省力化と農地の集約による大規模化では限界がある」「周りに話せる若い農家がいない」という厳しい現状と合わせて、「新規就農者には税金運動の話で要求が一致する可能性がある」「自給率向上のため生協と協力して新しい在来種を作る取り組みを始めている」「若い人が地域に来てくれるようがんばっていきたい」と展望も語られました。
最後に国際活動や税金・要求対話を強化し、青年部も仲間づくりに踏み出す26年度方針案を全員一致で採択。阿部佑一新部長をはじめとする新しい役員体制が発足しました。

