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農家のための税金コーナー 基礎控除引き上げで仕事を増やすと税金はどうなる?(2026年02月16日 第1687号)

 2025年度の税制改正で基礎控除が48万円から最大95万円まで、給与所得控除も最低保証が55万円から65万円に引き上げられました。「所得税がかからないなら」と働く時間を増やす方もいると思います。その結果、思わぬ負担増が起こる場合があります。
 Aさんは、一人暮らしで60歳です。所得税の税制改正によって給与所得控除と基礎控除が上がったため、給与収入は103万円から160万円まで働く時間を増やしました。
 結果は、所得税は0(ゼロ)のままで満足していました。でも7月になって住民税と国保税の納付書が届いてびっくりです。
 住民税は1万0500円から5万7500円に、国保税は4万9170円から14万0008円に増え、合わせて13万円以上も跳ね上がってしまいました。(表)
 住民税の基礎控除は、所得税の税制改正にかかわらず、43万円のままで、収入増に応じて税額が上がってしまった結果です。国保税も収入増によるものでした。
 収入を上げても所得税がゼロだからと安易に考えず、住民税や国保税、そのほか住民税の非課税や介護保険料などにも影響してくるため、注意を払っていかなければなりません。