和歌山 給食スマイルプロジェクト 〜県産小麦そだて隊〜(2026年04月06日 第1694号)
「県産小麦を学校給食パンに」と活動
6年目の収穫祭を開催
寄稿
新日本婦人の会和歌山県本部
事務局長 満留澄子さん
落ち穂で工作、ワイワイ賑やかに
和歌山県「農業農村活性化支援モデル事業」として活動し、「県産小麦を学校給食パンに」と取り組んできた給食スマイルプロジェクトですが、2025年度で契約満了となるため、委託金を活用して地域の小学校(海南市)で開催する収穫祭は今年が最後になりました。
給食パンに農薬県産小麦作ろう
私が作った小麦だよ
2019年7月、農民連食品分析センターの「輸入小麦の給食パンから発がん性がある残留農薬検出」という衝撃的なニュースにただただビックリし、何にもわからず走り出しました。
いつも目の前のことに懸命で、始めたからにはやらねば!!と思うものの、農業というフィールドで素人&女性が多い集団ががんばるには限界があり、当初から今も、「助けてくださーい!!」と何度もSNS等で助けを求めてきました。
6年で、和歌山県産小麦生産者会として10軒以上の生産者が集まり、5年間で県の半数の15市町の給食に県産小麦のパンを提供してきました。
多くのマスコミの取材を受け、テレビや講演会で引っ張りだこの鈴木宣弘・東京大学大学院特任教授の著書でもご紹介いただき、市議会、県議会、国会(農林水産委員会)でも活動を取り上げてもらいました。
私たちの活動にご協力、応援くださる皆様、本当にありがとうございました。
保護者や栄養士情報交換で交流
キッズカード証明書
カフェコーナーで賑やかに
3月15日に開いた6年目の収穫祭は37人が参加。地元小学校の保護者さんが「楽しみにしてました~!」と入ってきてくれて「やってきてよかったぁ」と受付を担当したメンバーもほっこり。
栄養士さんも、同じ安心・安全な給食を願う立場で年々賛同してくださる方が増え、カフェコーナーに他市町の栄養士さんが集まり、情報交換されているのを見ていると心強い思いがしました。
働きかけをしても今年度は、県産小麦の提供に至らなかった自治体の課題などを私から話すと、栄養士さんからも「私たちもこちら側から求めていく人を増やせるようにがんばるね」とお声がけいただき、あきらめずにがんばろうと思うことができました。
以前、ゲストティーチャーとしてお邪魔した学校の子どもたちも親子数組で市外から来てくれ、落ち穂で工作をしたり、パンをいくつもほお張っていたり、カフェコーナーでもワイワイ賑やかにしてくれ、大盛り上がりで、おとなたちもニコニコ。6年経って大きくなったメンバーの子どもたちはお世話係にまわり、その頼もしさにも感動しました。
今回ワークショップで用意したのは、落ち穂アートと「キッズカード証明書」で、落ち穂を貼り付けたり絵を描いたりシールを貼ったり。今度給食に県産小麦のパンが提供される日にはそれを教室のみんなに見せて「『私が作ったパン』と言ってね」とお渡ししました。
県との契約満了今後も活動継続
県との契約満了により、この春の収穫を終えると給食スマイルプロジェクトとしての小麦づくりはひと段落することになりました。スマイル畑を「安心安全な給食のプラットフォームに」と始めましたが、気候危機や農家の後継者問題、放棄地対策など大小さまざまな課題に出会い、これからも運動体として、援農を含め活動を続けてまいります。応援してくださっている全国の皆さま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

