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女性ならではの困窮と社会的困難つづく 第12回女性による女性のための相談会(2026年04月06日 第1694号)

初めて東京23区外で開催

色とりどりの農産物の提供コーナー

会場を明るくする切り花

 家庭、職場など生活に困りごとを抱える女性たちが、悩みを心置きなく相談できる「女性による女性のための相談会」が3月22日に開催されました。主催は同実行委員会。12回目となる今回は初めて東京23区外の府中市で開催され、81件の相談が寄せられました。
 今回も40代、50代を中心に、20代から80代まで幅広い年齢層の女性が相談に訪れ、子育て世代の家庭や労働での困難や、離婚や養育費についても相談がありました。
 また、「生活が苦しい。年金がない。姪(めい)と甥(おい)が送ってくれる食料品でしのいでいる」(80代)という相談のように、社会福祉制度から取り残された高齢女性特有の困難も浮き彫りになっています。
 働く女性からも職場でハラスメントのみならず、より深刻な性暴力加害を受け、訴訟を考えたいという相談が複数あったほか、孤独な子育て環境のなかで子どもとの接し方に悩む若いお母さんの悲痛な声もありました。

農産物を「選ぶ」楽しさを大事に

 相談会では、カフェコーナーで軽食やおやつを食べながらおしゃべりをしたり、衛生用品や下着などの生活必需品も提供。
 農民連女性部も全国に呼び掛けて、お米や野菜、果物、加工品、そしてチューリップやバラの切り花などを提供しました。女性たちは色とりどりの野菜や果物、農産加工品を手に取り、ゆっくりと欲しいものを選んでいました。
 困難に直面し、自信をなくした女性たちにとって、自分の好きなこと・ものを「選ぶ」行動は、人間としての尊厳や自己決定権を取り戻す第一歩です。女性相談会での農産物の提供は、女性たちに「選べる」楽しさも提供しています。