令和の百姓一揆 トラクター7台軽トラ21台(2026年04月13日 第1695号)
特大のトラクターが先導
「農家に所得補償を」「未来の子どもに国産残そう」のコールがトラクター、軽トラックを先頭に東京都内に響き渡りました。3月29日に「令和の百姓一揆」が都内で行われ、全国各地から集った農家、市民ら1200人が集会とパレードに参加しました。
農家に所得補償を
壇上に並ぶ生産者たち
港区の青山公園で行われた中央集会では、デジタルクリエーターの末武あすなろさんによる「ええじゃないか音頭」で開幕。百姓一揆実行委員長の菅野芳秀さん(山形県長井市の農家)が開会あいさつし、「昨年(25年3月30日)の一揆から1年たったが、離農と農家の高齢化は続いている。あと5年後には農家がいなくなり、食が途切れてしまう。食と農の問題を国民的に解決しなければならないからこそ一揆を敢行した。私も百姓の一人としてたたかい続ける」と表明しました。
農家・議員らが農業・農村守れ
各地域の代表があいさつ。新潟県の堀井修さん(小千谷市)は「米を食べることが日本の窮地を救う」と述べ、茨城県の秋山豊さん(JA常陸組合長)は「この閉塞状況を打開し、新しい農業・農村をつくろう」と呼びかけました。
千葉県から田端希(のぞみ)さん(佐倉市)が「子どもたちの健康のためにも国産の食料を届け、日本の農業を大切にしなければならない。私たちの行動で食の大切さを伝えていきたい」と語りました。
所得補償制度の創設や食料自給率向上を求める意見書を採択した地方議会の取り組みを、山形県鶴岡市、神奈川県大磯町、伊勢原市の議会議員が報告したほか、参加した地方議員もマイクを握りました。
食と農の独立を地域から実現を
来賓として、東京大学大学院特任教授の鈴木宣弘さんが「農家も消費者も生活が苦しいなか、政府は一部の企業だけがもうかるフードテックを推進している。農家が生産に必要なコストと消費者が農畜産物を買える額のギャップを埋める所得補償こそが、生産者が生産でき、増産と食料自給率向上につながる。地域から食と農の独立を勝ち取るのはみなさんの力だ」と激励しました。
ちょうちん行列が続く
全国17カ所で同時開催
農民連も各地から120人参加
ちょうちん持ち沿道からも注目
サウンドカーで沿道の注目を浴びました
壇上では、トラクター、軽トラデモの運転手が紹介されました。デモの先頭を走るトラクターの運転手で千葉市の酪農家、金谷雅史さんが「食と農を守ろうと声をあげることに意味がある。生産者と消費者が力を合わせて声をあげ続けよう」と訴えました。
人の行進をトラクターで先導した浜松市の米農家、藤松泰通さんは、「一揆は消費者に農家の現状を知ってもらうよい機会。一緒に声をあげていこう」と呼びかけました。
一揆は、全国17カ所で同時開催され、各地域からのアピール、メッセージが紹介されました。
国会議員も参加し、国民民主党の芳賀道也、日本共産党の岩渕友、れいわ新選組の奥田芙美代の各参院議員が紹介され、あいさつしました。
最後に山田正彦・元農相が「欧米では農家への所得補償は当たり前。日本の農家の将来のためにがんばろう」と閉会あいさつを行いました。
最初にトラクター7台、軽トラ21台が出発。表参道、原宿を通り、代々木公園(渋谷区)まで走り、沿道から手を振ったり、スマホで動画を撮ったりするなど通行人の注目を集めました。人の行進は、ちょうちん行列を先頭に5グループに分かれて続きました。
農民連のグループも各地から120人以上が参加し、「武器より食料を」「食料自給率上げろ」などのむしろ旗やプラカードを掲げてパレード。サウンドカーを仕立て、高校生もラップ調のコールをするなどリズムに合わせて元気よくアピールしました。

