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講演会「このままでは日本が飢える」 浜松からのろし上げて 食と農の和はままつ(2026年05月04・11日 第1698号)

鈴木宣弘教授迎え

多彩な登壇者で活発に議論しました

 静岡県の「食と農の和はままつ」(令和の百姓一揆浜松実行委員会、県農民連も参加)は、4月15日に東京大学大学院特任教授の鈴木宣弘先生を招いて、「このままでは日本が飢える」の緊急講演会を浜松市内で開催しました。
 事前の申し込みをとっていなかったため、何人集まるか全くわからず不安でしたが、開場前から数十人が列をなす盛況ぶりで、180人の会場いっぱいの参加者で成功しました。
 第1部では鈴木先生が90分たっぷり、今の農業のぜい弱性、食料の危険性について告発。「種子や肥料を考えると食料自給率は約10%と今まで指摘してきたが甘すぎた、エネルギーを考えれば食料自給率は数%しかない、このままでは最初に飢えるのは日本だ」と警鐘を鳴らしました。そして「飢えるか植えるか」運動、自給圏構想を呼びかけました。

多彩な登壇者に農守る決意新た

 第2部では浜松市中心に、食と農を守る運動に携わる5人の方に報告いただき、鈴木先生からの助言をいただきました。
 登壇者は、在来種、固定種の野菜の種子を販売し、日本採取組合を立ち上げた中村訓(さとる)さん(種苗店)、学校給食で地場産の農産物を使うことを通じて食農教育・地域農業振興に取り組む川田忍さん(農家)、無農薬野菜や伝統食品を扱う自然食品店を経て、誰もが安心して集える場所としてコーヒーショップ「The Tiny Seed」にリニューアルし、地域に根差した農家と消費者の架け橋の活動をする漆原ゆみさん(市民)。ほかに、無農薬や自然農法の野菜や果物などを会員制で直接販売して3年、農家の困ったを解決し、消費者にお楽しみを届ける、かすがいの仕事をする吉見雄一さん(流通)、農薬、肥料を使わない野菜栽培を広めたいと家庭菜園教室を始めて10年、少しでも多くの人に自給自足的生活を勧めている猪野二三男さん(農家)と多彩な顔触れでした。
 鈴木先生は、「浜松市は農家戸数で全国一、生産品目も農業生産額も全国でトップクラスの自治体で、人口(消費者)も多い。これらの取り組みを発展させ、浜松から食と農を守るのろしを上げていってほしい」と激励されました。
 講演会にはJA、市農業委員会等の役員の方も参加しました。
 藤松泰通実行委員長は、「次回はもっと大きな会場で開催し、より多くの人たちに鈴木先生の話を聞いてもらおう」と意気込んでいます。

(静岡県農民連副会長 吉川利明)