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いま考えよう 農業と平和(2026年05月04・11日 第1698号)

平和でこそ生産に打ち込める
1日も早く戦争止めてほしい

 高市・自民党政権による改憲、大軍拡、戦争への道に突き進む動きが強まるなか、農民連会員も各地で「平和でこそ農業」と、農作業と平和運動に奮闘しています。今回は福島県北農民連の阿部哲也会長の農作業と平和への思いを紹介します。

 

福島県北農民連 阿部哲也会長

九条田んぼで平和への願いを
発信し続けています 2024年

2023年

 私は福島市内で果樹専業農家をしています。果樹農家として、今一番心配なのは「気候危機の中、1年間ちゃんと作物を育てきれるか」という点です。
 果樹は「お天気勝負」といっても過言ではない作物です。近年の福島は夏場には40度にせまることもあり、暑さに耐えられない果物が昔よりも増えています。
 夏場に強い、桃とか幸水(梨)の8月初めにとれるものはまだ何とか行けそうですが、9月に収穫する豊水や新高などの梨には高温障害や「みつ症(果肉が透明でスポンジ状に柔らかくなること)」が多く発生しています。
 1年間かけて一生懸命に作ったものがちゃんと収穫できるかどうかが心配です。
 さらに出荷に向けて不安なのが、今の国際情勢です。改めて日本の資源のぜい弱さを感じています。周りの資材を見ると、ほとんどが石油由来のものです。仕事で使うものとか、出荷するパックや緩衝材などもそうです。特に緩衝材は、梨が傷まないように出荷するには必要不可欠で、「もう手に入らない」と言われてしまうと、どうしたら良いのかわからなくなります。緩衝材代わりとなるものを自分で加工する必要が出てくるのかなとも思っています。
 ちょうど開花の時期で、これから実がつくのですが、これからずっとそうした不安を抱えての作業になります。
 さらに原発事故の影響がまだ終わっていません。福島県産果物の価格は、いまだに全国平均には届かない状況です。農民連では各品種の最初の出荷時に放射線量を検査して安全性を確認していますが、まだまだ被害は終わっていません。
 福島県北農民連では10年以上にわたって「九条田んぼ」を続けています。「改憲NO 九条守れ」の運動の形を県北農民連で作れないかと考えて、会員さんの田んぼを借りて続けています。
 やっぱり平和でこそ、資材もきちんと届き、何の心配もなく生産に打ち込めるのだということを訴えていきたい。