アイコン 新聞「農民」

旬の味(2026年05月18日 第1699号)

 中東情勢の緊張が、遠く離れた私たちの暮らしにも静かに影を落としている。妻の勤める工場では、手袋やシンナーを含むスプレー、こん包材やテープなどの入手が難しくなり、受注停止の商品も増えてきたという▼物流の遅れや原材料の高騰が重なり、現場では先の見通しが立たない状況が続いているようだ。日々の買い物でも、洗剤や紙製品など身近な日用品の値上がりを肌で感じる場面が確実に増えた▼特売の回数が減り、同じ金額でも買える量が少なくなったと感じることも増えている。しかし、こうした変化はテレビのニュースでは大きく扱われることが少なく、生活者の実感との間に温度差を覚える。気づかぬうちに進む影響の広がりに不安だけがじわじわと募る。私たちの生活は、世界と無縁ではいられないと改めて思う▼これ以上状況が悪化しないことを願うとともに、日常の安心の大切さを感じている。遠い国の出来事が、ここまで暮らしに影響する時代だと実感している。一日も早い安定を願いたい。(I)