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古民家再生で地域活動の拠点と循環型社会の実践を(2026年07月06日 第1706号)

人と自然にやさしいみどりビレッジ

 埼玉県吉川市で空き家を再生し、人がつながる場所づくりや生物多様性を守る生活の実践・発信などを行う、人と自然にやさしい古民家プロジェクト「みどりビレッジ」がスタートしました。代表は、農業・食料・健康を守る埼玉東部地域連絡会(埼玉東部食健連)共同代表の岩田京子さん(吉川市議・無所属)です。

埼玉東部食健連
岩田京子さん(吉川市)

 大学時代の生物の講義がきっかけで環境問題に興味を持った岩田さんは、環境団体を組織するなど、農業と環境を永遠のテーマとして位置付けています。県農民連副会長の松本慎一さんが取り組んでいる、加須市のソーラーシェアリングの発電所に見学に行ったのがきっかけで、東部食健連の共同代表を引き受けることにもなりました。
 吉川市は「なまずの里よしかわ」として町おこしをしており、ナマズの生態を知ってもらうために「なまずナイト」などのイベントも開催しています。
 「ナマズは田んぼに入って産卵します。生き物の住みかとなる田んぼを守るためには農家を守る必要がありますが、自給率が低いのは問題だという意識から、食健連の活動にも関わっています」

環境をまもるには農家を守る必要

再生された古民家

イベントでは野菜や炭なども販売されました

古民家で行われたワークショップ

 みどりビレッジの理念は表の5点のように、交流、環境、教育、チャレンジ、平和の多岐にわたります。「環境を守るためには農地を守る必要があり、そのためには農家を守る必要があります。であれば自分でも農業をやろうと自然に考えました」と岩田さんは語ります。
 吉川市郊外にある市街化調整区域内の古民家を譲り受け再生。その周囲にある50アールの田畑も、譲渡を目指して仮登記という形で、1年前から畑20アール分の耕作をはじめました。

微生物の力で野菜育て始める

 「市街化調整区域のため、集会所等にするには、母屋だけでなくすべての建物を耐震化する必要があります。トラクター購入や修繕の費用もあるのでそこまではできません。耐震化はあきらめて、住民運動の延長でやれるところを模索していきたいです」。すでに、「地域の若者の居場所を作ろう」という取り組みが始まっています。
 「まずは畑からとスナップエンドウなどの栽培を始めました。農薬や化学肥料を使わず微生物の力だけで野菜を育てる菌ちゃん農法で、アスパラの栽培にも挑戦しています。家庭菜園と必要な種などの資材量が違いすぎて、戸惑いながらの挑戦です」と岩田さんは話します。

地域の方々とともに歩みたい

 5月17日に行われた地域へのお披露目イベントでは、20人程度が関わり、多彩なワークショップや、環境クイズ大会、野菜の販売などが行われ、多くの人が来場していました。
 「自治会の方にも応援していただいてお披露目の日を迎えました。一緒に活動できる良い関係が築けたらと思います」
 生産者への道を踏み出したことから、岩田さんも農民連の仲間に加わることになりました。「畑は何とか始めましたが、田んぼの作業は未知数です。助言や指導をしてくださる方がいたらお願いします」と話していました。


みどりビレッジ 5つの理念

交流 空き家を再生し、多様な人が紡ぐ温かい居場所づくり
環境 環境負荷を減らすサスティナブルな暮らし方の発信 
教育 いつまでも「知りたい」を充たすみんなの寺子屋  
チャレンジ 私の「やってみたい」の最初の一歩を
平和 私らしく、お互いを認め合い、幸せがつながる場所