旬の味(2026年07月27日 第1709号)
先日、消防操法の県大会が開催され、私の所属する分団は県内3位の成績を収めた。結果には十分満足している。しかし、大会までの道のりは決して短くなかった。早朝4時半から6時半までの訓練を週4~5日、約3カ月続けた▼地域を守る消防団の存在は不可欠であり、火災時に迅速に駆け付けてくれる活動には感謝している。一方で、大会のために多くの時間や税金が費やされ、入賞しても団員に報酬はない▼町には全国大会で優勝した実績があり、その誇りが大会重視の風潮を支えているように感じる。家族の理解を得るのも容易ではなく、後任がいなければ退団できないという慣例も残る▼団員不足が課題となる今、負担の大きさは入団希望者を遠ざける一因にもなりかねない。近年は消防操法大会を廃止したり、見直しを進めたりする自治体も増えている▼地域防災に必要なのは、大会で競うことなのか、それとも実践的な訓練を充実させることなのか。時代に合わせた消防団のあり方を今こそ考える時ではないか。(1)

