アイコン 新聞「農民」

旬の味(2026年08月24日 第1712号)

 トウモロコシの出荷がようやく終わった。約2カ月間、朝から晩まで畑を駆け回り、ゴールデンウイークに植え付けた自宅の家庭菜園は、野菜も思うように育たず、荒れ果ててしまっていた▼仕事で毎日畑にいるのだから、家庭菜園くらい簡単にできるだろうと思われがちだ。実際はその逆で、仕事の畑を終えるころには体力も時間も残っていない▼そんな中、ご近所の家庭菜園を見ると、整えられた畑に季節の野菜が生き生きと育っている。限られたスペースに工夫をこらし、丁寧に手入れされた畑は本当に美しい▼農家だから野菜作りが何でも得意というわけではない。大量生産の畑と、毎日愛情を込めて育てる家庭菜園では、求められる技術も向き合い方も違う。むしろ暮らしを楽しむ心の余裕が映し出されていると感じる▼今年は悔しい結果になったが、来年こそは仕事の畑だけでなく、家庭菜園も「きれいですね」と言ってもらえるようにしたい。そんな小さな目標が、次の季節への楽しみになっている。(み)