アイコン 新聞「農民」

旬の味(2026年08月31日 第1713号)

 「子どものお弁当のおかず、何かいいものありませんか?」「うちの子、卵焼き食べてくれないんですよ」「うちはミニトマトが無理なんですよね」。夏休みの間、学校給食がない時期のお昼ごはんは、親たち共通の悩みのようだ▼子どもに好き嫌いがあるのは昔から変わらないが、最近はますます親が子どもの苦手に付き合うようになった。作る方も、残されるより好みに合わせる方が良いということだ。夏休みは子どもにとっては苦手が襲ってこない安全地帯というわけか▼夏休みも終わり、肩の荷が下りた親たちに代わって、子どもたちは苦手な食べ物に向き合う。学校給食でおとなの考える、食べれば元気に過ごせるものや、将来にわたって食べてほしいものとの出会いは、子どもたちにとって挑戦の日々となるのだ▼それでも学校給食は、先生の「わ~、これおいしいね!」の言葉や、友達の旺盛な食欲を目の前にして、ついつい勇気を出して一口食べてみるのだ。今日もまた、子どもたちは新たな挑戦をして帰ってくる。(松)