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農家も米屋も「もうやめるしかない」 25年産主食用米・備蓄米・外米の過剰供給が招いた米価大暴落(2026年08月31日 第1713号)

先延ばしできない備蓄米の買い戻し・買い入れ

県に要請する秋田県農民連の小林委員長
(右から2人目)

経営を破壊する深刻な米価暴落
 2026年産米の概算金の暴落が明らかになりつつあります。前年産から大きく下落することは予想されたものの、60キロ1万円以下の設定もあり、中には5000円などというものもあります。
 7月28日に開催された「食料・農業・農村政策審議会食糧部会」で公表された6月末民間在庫は前年の155万トン(販売された備蓄米が48万トン)から88万トン増の243万トンとなり、21年産米の大暴落時よりさらに過大なものになりました。
 政府が起こした米不足による、高騰した25年産米が在庫の中心です。大量に抱えている集荷業者、卸・小売業者は在庫処分のめどは全く立たず、中には処理に3年間かかるとも言われています。
 当然、新米の仕入れは先送りとなり、米価下落は概算金等の水準よりもさらに下がっていきます。8月中旬では、26年産の関東コシヒカリ・あきたこまち1万4千円、その他の銘柄は1万3千円程度での取引となっています。
 このような事態が進むと、民間の集荷業者の買取価格は、農協概算金を下回る水準になり、さらに下値での産地からの投げ売りも進みます。
 報道などでは、昨年、大手商社と複数年契約をした農家が26年産米をキャンセルされたなどの事態があり、商人系の集荷組合などに買い取り要望が集まっていますが、25年産米在庫の処理を優先せざるを得ないことから、「農協概算金より安い価格でしか買わない、長期契約はしない」など価格も需給も悪循環に陥っているのです。
 しかも、備蓄米の買い戻し・買い入れが先送りされるほど、需給環境の悪化は深刻さを増します。政府・農水省の対応は許しがたいものです。

「国産の米守れ」の声大きく広く
 備蓄米の買い戻し・買い入れの実施時期・数量等については、8月末ごろに公表される、「8月15日現在の作柄状況」も踏まえて検討することになりましたが、報道のような買い戻し15万トン、民間備蓄実証事業で5万トン程度の水準では全く市場に影響はでません。
 備蓄米の飼料用米への販売は必要であり、100万トンからの不足が70万トンからさらに拡大し、備蓄米買い入れ拡大の緊急性はより増しています。
 1日も早い、備蓄米買い戻し・買い入れの数量確定と実行が求められます。農民連と農民連ふるさとネットワークが8月28日に行う「営農を守れ!緊急アクション」に結集し、全国でも「国産の米を守れ、農家の経営を守れ」の声を大きく広げましょう。