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北陸豪雨 地震よりひどい被害 国の支援急ぎ、離農させるな(2026年09月14日 第1715号)

富山氷見市
農地・生活道に大打撃

崩れた田んぼ(氷見市)

 線状降水帯による豪雨被害が発生した石川県と富山県では、24時間雨量が過去の記録を大幅に更新し、「1000年に一度レベルを大きく超える極めてまれな大雨」となりました。
 富山県農民連の水越久男副会長(常任委員)は8月28日午前に現地へ急行し、被害状況の調査を行い、氷見(ひみ)市論田(ろんでん)地区で稲作を営む富山県連役員の堂田(どうだ)一茂さん宅の周辺で甚大な被害を確認しました。
 論田地区は、国道が通行止めで市街地に向かえません。山沿いでは、がけ崩れが多発。壁を破って住宅内に土砂が侵入している家も出ています。がけ崩れや、舗装路面の下の地面がえぐれて通行止めになっている所が複数あり、冠水した後の道路には石が残っていました。「自宅は傾斜地で、山の水が道路を滝のように流れて歩けなかった。命の危険も感じた」と、堂田さんは状況を報告します。
 「農地は畦やのり面の崩れが数多く発生。能登地震で弱ったところが崩れた箇所もあるように見える。自分(堂田さん)の田んぼは、隣の家の畑ののり面が崩れ、土砂が流入している。いたるところで同様の被害。農地への影響は、能登半島地震よりもひどい」
 28日午前中に現場へ急行した水越さんは、堂田さん宅周辺も調査しました。道中は、軽自動車しか通れないような狭い峠道が続きますが、複数箇所が通行止めや崩壊していました。農地への被害は甚大です。作業小屋や農業機械の浸水も目立ちます。
 「この地域にとっては、能登半島地震の被害より、よっぽどひどいというのが第一印象です。中山間地域で、小規模農家が中心の地域です。ボランティアでどうにかなる次元ではなく、国からの大規模な支援がないと農業再開はできません」と告発します。

 

石川羽咋市
干拓の水田が水没、池に

水田は完全に水没しました(羽咋市)

 石川県羽咋(はくい)市では、27日から降り続いた豪雨で、宝達(ほうだつ)志水町、羽咋市、中能登町に大きな被害をもたらしました。この豪雨水害は刈り取り時期の水田に被害を与えました。住民は「能登半島地震よりもひどい災害だ」と言っています。
 羽咋高校前の通りは、川のはんらんで低地が水没し、交通がストップしました。また、富山との県境に雨が集中したため、国道415号、県道29号など県境を越える道路が決壊し、不通となりました。がけ崩れ、川のはんらんで山沿いを走る国道159号沿いの集落にも強い被害を与えています。床上浸水、土石流の堆積で、1階の生活物資が全滅し、車も使用不能の事態に見舞われました。
 羽咋市南潟町では邑知潟(おうちがた)がはんらんし、干拓で造成された水田は完全に水没し、一面の大きな池のようになりました。
 農家は刈り取り直前の稲が全滅し、農機具も水害を受けました。この辺りは放鳥されたトキのために、畔の農薬散布を止めるなどの努力をしてきた農家もあり、ショックを隠せません。この水害で地域のダメージは大きく、来年の作付けも心配されています。