旬の味(2026年10月12日 第1718号)
7歳の娘を持つ親として、性犯罪のニュースを見るたび、他人事ではないと感じる。スーパーや商業施設のトイレなど、身近な場所で子どもが被害に遭う事件もある。少し目を離しただけで何が起こるか分からず、今の世の中では子どもを一人で行動させることさえためらってしまう▼2023年には性犯罪に関する法律が改正され、処罰の対象が広がったことは前進だと思う。しかし日本は、重大な事件が起きてから制度や対策を見直すことが多いように感じる。被害者が出てからでは遅い。犯罪が起きる前に、危険な場所を減らし、子どもを守る仕組みを整えることに、もっと力を入れてほしい▼学校や地域、店舗などが連携し、危険が予測される場所を事前に把握して対策することも必要だ。また、性犯罪には被害の重大さに見合った厳しい刑罰と、出所後の再犯を防ぐための監督や支援も必要だと思う▼子どもが安心して外に出られ、親も過度に不安を抱えずに暮らせる社会を事件が起きる前から考えてほしい。(I)

