全国農家要求1万戸対話(2026年10月12日 第1718号)
“今年は半値近く下がる”米価暴落に農家から不安
生産費高止まり、米価は下がり続けだ…怒りの声
全国農家要求1万戸対話運動が始まり、各地から回答が寄せられています。
昨年の米不足と米価高騰から一転、2026年産米をめぐって米価の大暴落への不安が急速に広がっています。全国農家要求1万戸対話でも、京都府の77歳の稲作農家から、「今年は半値近くの暴落のおそれを感じます」との声が寄せられました。各地から「これではやっていけない」と怒りや不安の声があがっています。
すでに米農家の廃業・倒産は高水準です。帝国データバンクによると、26年1~8月の米作農業の休廃業・解散は28件、倒産は4件で、計32件が生産現場から撤退しました。
農家にとって深刻なのは、単に「米価が下がる」ことだけではありません。肥料、農薬、燃油、農機・部品などの価格は高止まりしています。今回の1万戸対話でも、資材高・不足の影響を「強く受けている」「受けている」と答えた農家は96・1%。肥料70・2%、農機・部品61・2%、燃油53・7%が影響を訴えています。生産費が上がったまま米価だけが下がれば、農家経営への打撃はさらに大きくなります。
京都府の60代の稲作・野菜農家は、「米の価格を安定した価格にして欲しい。機械や肥料や農薬が高騰しているので、米価も上げないとやっていけない」と訴えています。
高騰と暴落を繰り返す米価では、農家は来年の経営計画を立てることも、機械を更新することも、次の世代に農業を引き継ぐこともできません。
いまこそ地域の稲作農家を訪ね、「今年の米価をどう見ていますか」「いくらなら再生産できますか」「来年も米をつくれますか」と聞いてみましょう。米価暴落を前にした農家の声を集め、安心して米をつくり続けられる価格保障・所得補償の要求につなげましょう。
全国をけん引する兵庫県連
米価で対話弾む
兵庫県農民連は全国で一番多い43通のアンケート集めています。県連総会の議案書を郵送する際に、「ます自分から書いて」と要求アンケートを同封しました。県連役員を中心に返送され、自分の分のほかに、周りの農家から集めてきた分も同封してありました。
安達紀之会長も8月、地域で農業懇談会を開いた際に、参加者4人からアンケートを集めました。回答を寄せた農協の関係者は「米価が安くて困る、なぜこんなに安いのかと農家から言われる」と話し、米価問題で対話しています。
安達会長は「本部に送っていない分も含め、まだまだ集まりそうです。引き続き、農家と対話し要求を集めながら運動を組織していきたい」と話しています。

